「――……」 ニクスは真剣な眼差しで海とキャンバスとを見つめるツェントの横顔を見ていた。 音をたてるのも憚られるような、神聖とも言える空気を感じる。 聞こえるのは絵筆が滑る音と、潮騒だけ。 ニクスは目を閉じて、その音色に耳を傾ける。 心地のよい静寂…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。