ずかずかと当て所なく歩き回ったレンは、気が付くと王都の商業地区にいた。 ファルから今は少しでも離れたい。その一心で歩いていたが、街は夕暮れに染まっていて、その薄暗さがより一層気分を滅入らせる。 アカデミーから出て来てはみたものの、もう幾許も…
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